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生きてきた世界が違う。普段は身近な人に明かせない僕の本当の姿をつづっていくブログ。

異世界育ち
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イッペイ

  • Author:イッペイ
  • 健常者。弟に重度の障害者患者を持つ。
    弟は短命が宿命づけられ、
    僕はなすすべもなく見守りつつ、
    あらゆる制約を受けながらも
    常に前向きに生きてきたが社会により
    不当な扱いを受け、
    弟は虐待を受け精神錯乱状態に陥ってから
    弟は療養生活を余儀なくされたが
    約2年半後、常軌を逸した
    事件の後遺症が災いして他界。
    社会を生きていくにあたり何か壁にぶつかった時、
    弟の病気のせいにするのが嫌で
    家族にも親友にも誰にも洩らしたことのなかった
    僕の現在と過去を四半世紀経った今、
    自伝として書き綴ってみる。
    プロフィール詳細

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日記~2009【日記2004】弟の叫び声が事件を想起させる

2004/03/15 04:38|
夜勤に備えて仮眠をしようとしたがなかなか寝付けない。寝ようと思えばいつでも寝れた、寝るのが趣味とも言えた昔の自分からは考えられない。

2時間くらいしてようやく眠れそうかと思った矢先に、弟が母を呼ぶ声が、遠ざかる意識の向こうで聞こえたような気がした。

2度、3度呼んでも母の反応はなく、弟はひたすら母を呼び続け、しかも叫び方が普通じゃない。

気がついたときには意識もはっきりしないまま、僕は1階のリビングに駆け込んでいた。






弟に対して、「どうした!?」と声をかけるでもなく、とにかくリビングに一人でいるまーくんの姿を無言で眺め、そこで我に返る。

「えっと・・・・僕は今、どうしてここにいるんだっけ」わけもわからずリビングに飛び込んだ僕はしばし立ち尽くした。

寝ぼけて意識が朦朧としている時は特に、僕は考えるよりも先に弟の声で反応する体になっているらしく、こういうことが時々ある。

あぁ、そうだ、弟が母を呼んでも誰も行かないようだったから僕が飛び起きて駆けつけたんだった、ということを思い出すのに数秒を要した。

今まではこんなことがあっても、自分にできることがあればそれをするのが僕の役目だというのが当たり前だったが、先日も書いたとおり、あの事件以来はどうもそう考えられない。

普通だったら弟が母を呼んでる声を聞いたぐらいで飛び起きて、意識がなくてもかけつける、なんてことはありえないことだよな・・・、そう思うと、自分は極めて特殊な環境で育った人間であることを再認識させられた。

何から何まで全てを否定されたら、やはり特殊な環境で育った人間は社会性に乏しく、否定されるべき存在なのかもしれない。最近ではそんな気がして仕方が無い。

何しろ、家族の歴史から自分の献身・努力・犠牲心を幾度となく否定される事件が相次げば、もしかしたら自分たちの存在自体が間違っているのかもしれない、という気にもさせられる。

普通の家では考えられないことが、我が家では「日常化」せざるをえない。その、普通では非日常的なことが我が家で起こるたび、最近は大きなコンプレックスを感じるようになってきている。

そんなところに焦りや不安を感じ、うっかり鍋に火をかけたまま、鍋と弟から目を離した母に、少しきつく言ってしまった。全てを完璧にすることなんて不可能だし、張り詰めすぎてもその糸は切れてしまう。

そんなことはわかっているのに、自分の焦燥感を母にぶつけてしまったことが悔やまれる。

そしてまた、こんな気持ちをしなくちゃいけないのも、あの事件を起こした二人のせいだ。そう思うと胃がキリキリと痛み出す。

そう、今日の、弟が母を呼ぶ時の悲鳴にも近い叫び声は、あの事件の直後の夜のことを思い出させるものでもあったのだ。

真夜中に弟はそれまで付き添っていた僕を殺人者だという幻を見て、「僕はここにいるよ!安心して!」と声をかける僕にますます怯え、「いやだー!お母さん!お母さん助けてー!!」と、恐怖に顔を引きつらせながら母を呼んだあの夜。

夢でもなんでもない。映画や漫画でしかないと思っていたような正常な精神の喪失を、身動きもとれないあの弟が恐怖のあまりに錯乱した地獄絵図を。また僕は思い出してしまった。
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