生きてきた世界が違う。普段は身近な人に明かせない僕の本当の姿をつづっていくブログ。

異世界育ち
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イッペイ

  • Author:イッペイ
  • 健常者。弟に重度の障害者患者を持つ。
    弟は短命が宿命づけられ、
    僕はなすすべもなく見守りつつ、
    あらゆる制約を受けながらも
    常に前向きに生きてきたが社会により
    不当な扱いを受け、
    弟は虐待を受け精神錯乱状態に陥ってから
    弟は療養生活を余儀なくされたが
    約2年半後、常軌を逸した
    事件の後遺症が災いして他界。
    社会を生きていくにあたり何か壁にぶつかった時、
    弟の病気のせいにするのが嫌で
    家族にも親友にも誰にも洩らしたことのなかった
    僕の現在と過去を四半世紀経った今、
    自伝として書き綴ってみる。
    プロフィール詳細

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日記~2009通院を決意するまでの経緯

2005/06/17 04:08|
僕は物心ついた頃から弟の障害というあまりにも数奇な状況を受け入れ、何があっても自分ひとりだけで解決をしてきたということにおいては、確固たる自負がある。

世の中にひどい仕打ちに合わされたところで「弟の苦労に比べれば」と自分に言い聞かせ、全てを解決しようと思わなかった。

僕が日常に受ける苦痛や受難で不平や不満を叫んだところで、弟は僕以上に「どうすることもできない状況」の中で強く生きている。

その思いが、僕に「困難はそのまま受け入れる」という選択を取らせていた。

僕は他のあらゆることにおいて人より勝るものなど持っていないが、これだけは他の人間には出来ない離れ業をやってのけたと断言できるのは、やはり受け入れることで乗り越えてきた難関が並大抵のものではないからかもしれない。

重い病を抱えながらも、家族で支えあいながら生き、弟本人が笑ってくれることが、障害を負った弟の兄として何よりの自信となり、僕の生きる力となった。

こんな重い宿命を克服できたとあっては、もはや僕を打ちのめすことは世の中の何者にも不可能だと思っていた。

弟の短命を幼い頃から受け入れながらもそれでも絶望せずに全力を尽くす日々の努力は、いかなるものも超えることは出来ない。

弟の命以上に重いものなど僕にとってこの世に存在せず、就職難やリストラ、育児ノイローゼなど、一般的な世の中で叫ばれているところのありふれたストレスなんてものは僕にとってはあまりにも小さなものだった。

そんなことでストレスを感じている程度じゃ、世の中の人間が僕と同じ生活をしたら1週間で発狂するんじゃないかと、世の中を見下している部分もあった。

この宿命を克服さえ出来れば、他の人間が「壁」と感じるものなど全てが小さく見える、そうなれば僕はどこに出ても誰よりも強く生きていけるような気がしていた。




精神面において僕は不死身の心を手に入れたぐらいのつもりになっていただけに、あらゆる難関を克服し、弟の死をも乗り越えることが出来るはずだったこの僕が、二度と立ち直れないほどの精神的衝撃を受けたことは、それ自体が僕への心に二重・三重のダメージをもたらした。

ただ衝撃が強いだけが問題じゃなく、立ち直れないという、本来はありえないはずの事態が僕に起こったということが僕の今まで鍛え培ってきたもの全てを否定する感じだ。

このサイトで繰り返し言っているかもしれないが、僕をここまで打ちのめしたのは弟の死そのものではない。

弟を失ったことが悲しかったり寂しかったりという壁だけなら、身内の死は誰もが経験し、乗り越えていくものだし、僕もそれが出来るはずだった。

これは一般の人には理解できないとは思うが、断じて弟の命を軽視しているわけではなく、それだけ僕はいかなるときも弟の短命を覚悟し続けながら生き、弟のために全力を尽くすことが出来た。

物心つく前に短命が宿命づけられる人生なんて並みの人間が想像しうるわけもないから、「覚悟は出来ていたから大丈夫だ」と言えばあまりにも冷たく聞こえるかもしれないが、もちろん何でもないはずはない。

だけど例え命が尽きてもそれでも生きている間だけは充実した人生を遅らせてやりたいと一日一日を大切に精一杯過ごしてきたからこそ、死をも乗り越えられるだろうと思う心境は僕たち家族にしかわからない。

この文章を読んで「わかった」という人も、残念ながら僕と近い環境に生きた人間でない一般人であれば、それは「わかったつもりになっただけだ」といわざるを得ないだろう。

それだけ僕たち家族の歴史は言葉で言い表せるほど安いものではなく、あまりにも深い。

障害と共に生きる、短命でも充実した人生を送らせてやり、それが出来れば今度は僕が弟の死を克服するのが人生最大の課題だった。

この残された課題をクリアし、僕は僕の道を歩み始め、両親を安心させることが出来れば、僕の人生の目標はほぼ達成したも同然と言っても過言ではなく、それだけ弟の死を乗り越えるというのは子供の頃から僕の中で重い比重を占めていた。

就職、結婚など、一般の人が言うところの人生の要など比較にならないほど、それほどに重い課題だった。

それが人の手によって、長年自分に言い聞かせながら生きてきたこと全てが台無しにされたわけだ。

もはや、僕が覚悟していたものとは衝撃の種類が違う。次元が違う。

弟が心無い人に虐待に遭い、存在意義自体を否定されたことで弟が発狂し、正気を失ったまま抗鬱剤の副作用に苦しまされ、心臓に負担がかかり、通常の人間でもどうにかなってしまうような精神状態の中、リハビリもままならず筋ジスの弟の筋力が衰え、例え短命だったとは言え最後には死に至らしめられ、僕たちの二十数年、弟と僕の兄弟に至っては今までの人生全ての努力が否定され、充実した人生が送ることができたはずだった時期に最悪の2年間を送らされたとあっては、これは理屈からしてこの状況を乗り越えることは不可能だ。

それを僕は認めざるを得ないらしいと悟った。

とても苦しいが僕には両親がいるし、ここで僕がどうにかなってしまうわけにいかず、今まで鍛え上げてきた自制心が正気を保ち続ける。

しかし心のどこかで、「どうにかなってしまったほうがラクなのではないか」と思っている自分もいるが、やはりどんなことも乗り越えてきた強い自分もまだ死んではいないらしく、

「元気になりたい、復帰したい」と望む気力まではないが、
「このままではきっといけないような気がする」という漠然とした警告が僕の中に鳴り響き続け、通院を決意した。

ただでさえあまりにも大きな覚悟と戦ってきた僕に襲い掛かったのは、さらにそれを上回る、全く予想だにしない結末だった。

弟のためなら全てをかなぐり捨てる覚悟で生きてきた僕は呆然とするしかない。

もはやこれは今まで何度も乗り越えてきたものとは種類が違う。あてになるとは思えないが、通院することで何か道が開けるならしてみようと思った。

▼コメントリスト(7)
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コメント
病院に行くことで、少しでも何かいい方向にいくといいですね。
本当につらい2年間だったと思います(現在も)。必死に生きて来たことを台無しにされたのですから・・・。

道が開けますように

ちーこ |2005/06/17(金) 10:45 [ 編集 ]
ありがとうございます。

向かうべき方向すら見つからないありさまですが、せめてどっちがいい方向なのかがわかればと思います。
イッペイ |2005/06/18(土) 00:26 [ 編集 ]
あなたは、他人を蔑むことでしか、自分を表現できないんですね。かわいそうな人です。ブログを読んで、弟さんの事も、そういう風に見ていると、感じました。
なつ |2005/06/21(火) 16:51 [ 編集 ]
なつさん

そういう言い方はないですよ。
加害者を蔑むことでようやく自分を保つことができることってあるでしょ。
極限まで追い詰められてるんだなって私は思ってます。
私も読んでて、考え方変えないと風向き変わらないだろうなって思うことあります。
でも弟さんが大変な思いされて、
ご家族も管理人さん自身も苦しまれて、
それで弟さんが辛い気持ちが残ったまま亡くなられてるんですよ。
私の想像以上に辛い現実と戦ってられると思います。
そう簡単に加害者を許せることでもないと思う。
ちょこ |2005/06/23(木) 00:48 [ 編集 ]
つらい人の気持ちが分からないあなたがかわいそうですよ。
病気のことや介護のことが分からなくても、家族がひどい目にあって心を痛める人の気持ちは想像できるのではないでしょうか?



ちーこ |2005/06/23(木) 10:02 [ 編集 ]
>なつさん

問題はそこです。
今までどんなことも自分の中に押し殺すことが出来たのに、弟の死に加害者が関わってしまった以上、もはや自分の中で感情を押さえ込むための昇華・合理化、あらゆる理屈が通用しなくなり、加害者を憎まずにはいられない醜い感情に支配されてしまっていることが僕としても自己崩壊のような恐怖感を覚えます。

信じてもらえないかもしれないですが、件については僕自身、生まれて初めて抱く感情で、こんな自分でいるのは非常にイヤな気分です。

今の自分は僕自身でさえ本来望む姿ではないので、他の人が観ればより醜く思えるかもしれません。

加害者へ対する怒りのみを書き綴ってしまうと今までもそんな風にして生きてきたかのように見えてしまうのも無理はありませんが、長い歴史の中で、全てを前向きに考えてきた過去があるからこそ、黙っているわけにはいかない現状になってしまったことをご理解いただきたいと思います。

しかし加害者に対しての考え方は僕にも省みる点があるとしても、ただ一つ、僕が弟のことも蔑んでいるという意見だけは聞き捨てなりません。

だとしたら僕が弟の人生の結末をここまで無念に思う理由が無い。

他のことなら何を言われてもいい。ですが家族の絆だけは誰にも否定させません。

>ちょこさん・ちーこさん

ご心配いただきありがとうございます。
ただ、やはり今の僕の現状や心のあり方は「あんなことがあっては致し方ない」とは言えるかもしれないですが、やはり「あるべき姿」ではないことは事実だと僕も思っています。

他者から理解を得にくいのは覚悟の上でブログの公開に踏み切りました。

なつさんのコメントも、一部は一つのご意見として真摯に受け止めたいと思います。

ですがお二方の配慮は大変心強く感じました。ありがとうございます。
イッペイ |2005/06/24(金) 03:31 [ 編集 ]
なつさんありえない。
謝罪の言葉くらいそえたらどうですか??
同じ人間として情けないです。

文章にして残すって難しいですね。
ココ |2007/01/10(水) 00:16 [ 編集 ]
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