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生きてきた世界が違う。普段は身近な人に明かせない僕の本当の姿をつづっていくブログ。

異世界育ち
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イッペイ

  • Author:イッペイ
  • 健常者。弟に重度の障害者患者を持つ。
    弟は短命が宿命づけられ、
    僕はなすすべもなく見守りつつ、
    あらゆる制約を受けながらも
    常に前向きに生きてきたが社会により
    不当な扱いを受け、
    弟は虐待を受け精神錯乱状態に陥ってから
    弟は療養生活を余儀なくされたが
    約2年半後、常軌を逸した
    事件の後遺症が災いして他界。
    社会を生きていくにあたり何か壁にぶつかった時、
    弟の病気のせいにするのが嫌で
    家族にも親友にも誰にも洩らしたことのなかった
    僕の現在と過去を四半世紀経った今、
    自伝として書き綴ってみる。
    プロフィール詳細

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僕の裏生活消える傷と消えない傷

2005/08/08 17:43|
勝ち抜いて勝ち抜いて、ようやく甲子園に出たと思ったら一日目の第一試合で完封負け。

今はつらくてつらくてしょうがないだろうけど、この手のつらさっていうのは何年も経てばいい思い出として記憶の中で美化されるからうらやましい。

努力して、力を出し切った上での結果なら悔いは無いだろうなんていう無責任なセリフでなぐさめようとは思わないし、スポーツに関心の薄い僕なんかが想像できるほど安い世界ではないのだろうが、

それでもやはり人生で本当に抜き差しならない絶望や苦痛などとはまた別物だと僕は思うし、健全な精神と肉体が伴ってこそああいうことに打ち込むことが出来たんだという僕の考えも間違いじゃないだろう。



スポーツの世界を所詮娯楽だと言うわけじゃないし、その世界ではとても高尚なものではあるのだろう。

だけどやはり、ただ弟の一日一日を大切にし、楽しい一日を過ごしてもらうことで手一杯の日々を育ってきた僕には、この手の世界で勝ち取る喜びぐらいはわかるが、ほかのすべてを投げ打ってまで打ち込む人たちの価値感を理解するのは難しい。

朝、おはよう、と挨拶が出来る喜び。
今日も楽しかったと一日を終え、家族で夕食を食べる、ごく当たり前の日常を送ることが僕にとって何よりも大切だったからだ。

それが僕の全てであり、しかし他者の手によってその日常が破壊され尽くした。

僕は人生経験上誰もが経験するような苦しみを緩和させる方法を独自で考え出していた。

「つらいのは自分だけじゃなく、これは生きていれば当然誰もが経験するものだ」と言い聞かせたり、
あるいは意識を5年、10年先へ飛ばす。

受験に失敗しようが、失恋だろうが失業だろうが、
その時は死ぬほどつらくても、全て時間が解決してくれる。

そして障害を負っている弟自身の宿命に比べれば、一般の人間が被る受難など全てどうでもよく思えた。
学歴も恋も仕事も、一見人生に必要と思われるものを失っても、自由に動く体や手足さえあればどうとでもなる。
新たに仕事が見つからないなら自分が本気で探していないだけだし、その気になれば一生アルバイトでも生命活動を維持することぐらいなら出来る。弟には人の力を借りなくてはそれが出来ないが、僕たち健常者はそれが出来る。
僕はそういう感覚で今までの人生を生き、育ってきた。

つまり僕が弟以外のことで何かにくじけることは自分の中でも許されることではなかった。

受験失敗や失業で自殺を図ったりする人間が滑稽にさえ見えた。

人が抱える多くの苦悩は、たいてい何年か経ったあとで振り返れば笑って話せる時が来るものなんだ。

ところが何年経っても一生消えることのない傷を刻まれた。
それは今までこうやって全てを乗り越えてきた僕の生き方の全てを否定した。

今まで何度も乗り越えてきた試練など全く話にならない、あまりに現実離れした日々の到来。例の事件で弟が発狂したときのことだ。

スポーツの勝敗の話に戻るが、その世界を知らない人間がそれを軽んじて勝手に感想を述べたりして自己満足するのは好きじゃない。
だけど、「どんな結果でも出場出来てよかったじないか」とか思ってしまう。

心も体も健全でなくては出来ないことだ。

ここまで痛めつけられて初めて学んだことも多いが、そのための代償はあまりにも大きすぎた。
例え自分を磨くことが出来るのだとしても、僕はこんな悲しみは一生知りたくなかったです。

人はいつか死ぬ。弟の死が悲しいんじゃない。
その死に方が、人の残酷さによって引き起こされた悲劇であるということが残念で仕方がないんだ。
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