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生きてきた世界が違う。普段は身近な人に明かせない僕の本当の姿をつづっていくブログ。

異世界育ち
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イッペイ

  • Author:イッペイ
  • 健常者。弟に重度の障害者患者を持つ。
    弟は短命が宿命づけられ、
    僕はなすすべもなく見守りつつ、
    あらゆる制約を受けながらも
    常に前向きに生きてきたが社会により
    不当な扱いを受け、
    弟は虐待を受け精神錯乱状態に陥ってから
    弟は療養生活を余儀なくされたが
    約2年半後、常軌を逸した
    事件の後遺症が災いして他界。
    社会を生きていくにあたり何か壁にぶつかった時、
    弟の病気のせいにするのが嫌で
    家族にも親友にも誰にも洩らしたことのなかった
    僕の現在と過去を四半世紀経った今、
    自伝として書き綴ってみる。
    プロフィール詳細

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日記~2009違い

2004/11/06 19:32|
ある人からメールが届いた。



「秘密の話があるんだけど、絶対に誰も言わない自信があるか。誰にも言えない苦しみに耐えられるか」
というような内容だった。

僕は躊躇した。

彼は幼い頃から知っているが友人という関係ではなく、僕と直接連絡を取り合うことなんて滅多に無い。

おそらく数えられる程度で、だからこそ、その彼が突然メールをしてきてこの内容ということに、僕は何かただならぬ雰囲気を感じた。

時々行方をくらませたり、何をやって過ごしているのかもわからない時もあるだけに、何か犯罪など、まずいことに関わってしまい、危機に瀕しているのではないか、という心配もあった。

しかし今は正直、自分が正常な精神を保つだけで精一杯の日々だ。

これ以上一体僕の身に何が降りかかろうとしているのか。
考えると少し怖くもあり、僕を必要としているからには聞くべきであるような気もした。

話を聞く決意に至ると、僕は彼に内容を打ち明けるように促し、しばらくしてから彼から再びメールが来た。

僕はメールを読んだ直後、内容を理解するのにしばし時間を要した。言っている意味がわからない。

これが秘密の話というやつなのか。まさか本当にそうなのか。

あまりのくだらなさに、僕は携帯電話を壁に向かって投げつけそうになったが、深いため息をつくと思いとどまった。

彼にとってはきっと真面目に話したつもりなんだろう。

決してくだらない話ではなく、このメールの内容が非常に馬鹿馬鹿しく感じられたのは、僕が一般の人たちとはあまりに異なる次元の世界にいるからであって、他の人から見ればむしろおかしいのは僕の方なのかもしれなかった。

例えば失恋や受験に失敗したりとか、そんなことで自らの命を絶つ者もいる。信じがたいが、彼らにとってはその狭すぎる世界ではそれが全てなんだろう。

しかし、例え両腕を失っても「命さえあれば人生はどうとでもなる」ことを悟り、多くのことを超越してしまった僕からしてみればそれはくだらないことで、それは彼らの苦しみを侮辱するに等しいことなのかもしれない。

だけど、今までの僕はこういう、ごく普通の人たちの痛みや悩みも、真剣に聞いてやることが出来たはずだった。

心臓が健常者の数分の1しか動いていなく、呼吸も自分で意識しながらすることを余儀なくされ、床に座っているだけでもマラソン選手並のスタミナを要する弟をただなす術もなく見守る僕の苦しみに比べれば、他の人の悩みなんてたかが知れているが、だけど悩みの大きさなんていうのは関係ない。

今、その人にとって、何が一番大きな負担になっているかが問題で、僕を必要としてくれるなら出来る限り協力してあげられるのが僕だったはずだ。

そう思えたのは、ゴールの見えないマラソンと呼ばれる介護も特別なことじゃなく、当たり前の生活習慣として受け入れることが出来ていたからこそだ。

他人と僕とは違うのが当たり前で、それぞれがそれぞれの悩みを抱えて生きるのが人生だと信じていたから、誰かの抱えた問題を聞いてやることが出来た。

だが今回弟があまりにも凄惨な事件に巻き込まれたことで、僕はきっとそう思うことが出来なくなってしまったんだろう。

あまりに次元の低いこのメールで非常に不快感を覚えたのは、そのためかもしれない。

誰かの真剣な悩みや問題に対し、
「それがどうした」
と思わずにはいられなくなってしまった自分が、何だかとてもどす黒くて醜いものに変わってしまったような気がしてならない。

お前らの悩みなんてそんなものか。
コレが一般の人たちと俺たちとの違いなのか。

何だかすごく高い壁を感じ、世の中と共存し続ける自信が奪われたような気がした。

ところでそのメールは相談事というより、誰かに話したかった、という雰囲気だったので僕はヘタに口出しする必要もないと思い、しぶしぶ「わかった、誰にも言わないよ」というような返事をしたが、

僕のリアクションの悪さに向こうは不満を感じたらしい。

「ここだけの話」を結局どこでもしたがってるんじゃないか?という疑問を感じたがその程度の問題で大騒ぎ出来るのが逆にうらやましくもなり、そしてそう感じてしまった自分に、また嫌気がさした。
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